交通事故の治療(1)(1999年10月7日)
けがをすることはいやなことです。しかし、いくら自分が注意しても、また相手側にけがを負わせる
つもりがなくても起こってしまうのが交通事故です。労災事故もそうですが機械がからんだ事故は
働くエネルギーが大きいために予想もしないおおけがを負うことがあります。これは交通事故による
けがが、スポーツや日常生活でのちょっとした事故によるけがと大きく異なる点です。
どこのけがかによって治療を担当する科を選ばなければなりませんが、首や腰、背中、
手足のけがの治療が最も上手なのは整形外科です。擦り傷程度で合併症がなければふつうの外科の
お医者さんでも問題はありませんが、骨、関節、神経など整形外科ならではのけがの場合はなんといっても
整形外科を受診するのが合理的です。骨折ひとつにしても手や背骨などの微細な構造の破綻を見逃さないのは
やはり整形外科ですし、最も経験を積んでいます。
交通事故のけがの場合、特殊な点がいくつかあります。まず、事故によって起こったけがと、
もともとあった病気や障害を区別しなければ不公平です。また、医師の診断能力が足らなくて事故によって
起こった障害を見逃されたのでは被害者はたまりませんね。だから、ちゃんと注意深く診察して、けがを
見逃さない経験豊富な医師にかかることはとても大切なことです。始めの病院で、何ともないよ、
と診断されたけど、やっぱり痛みがとれないなんてときは、保険会社に言って別の病院に
かかってみるのも手です。見逃されていた意外におおきな障害を診断されて、結局治らなかったけど
数100万円の後遺障害がついたなんてこともよくあるのです。
医師の選択は大事です。
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