腰痛の原因(1999年11月16日)
腰痛はごくありふれた症状です。でもその原因にはとてもたくさんの場合があります。
最もおおいのは、単なるぎっくり腰です。これは腰の回りの筋肉や靭帯が傷んで痛みをおこすものです。
本質的な治療は腰の合理的な使い方を体得することです。整形外科の医師に尋ねればその人の職業
や体格に合わせて使い方を考えてくれるでしょう。そのほか腰のヘルニアや椎間板症など、
腰の骨をつなぐ軟骨が傷んで起こっている痛みもあります。これらの診断は熟練した整形外科医で
あれば、かなり診察だけでつきますが、単純X線写真やMRIでその診断を確認します。治療は
症状の程度によりますが、安静、腰に固定のコルセット、薬や注射をしたりで95%以上は
治ります。手術は最後の手段です。
大事なことは、内蔵(膵臓、肝臓)のガンや、ガンの転移、多発性骨髄腫や白血病といった血液の病気、
骨の腫瘍、感染、動脈の病気、婦人科の病気など、深刻な病気が隠されていることが希でないことです。
なかには便秘(腸の憩室炎)なんてお笑いのもありましたが、でも本人にとっては深刻だったんです、
診断がつくまでは。
だから、腰が痛いからマッサージか骨接ぎにでも行って様子を見てようなんてのはいけません。
整形外科できちんと科学的根拠に基づいた診断を受ける必要があります。解剖学や神経生理学といった
現代医学の基本に基づいた理学的診察や、単純X線写真、血液検査、MRIなどの科学的根拠
による判断を診断と言います。これらの根拠がない単に経験や勘に基づいたあて推量は
診断とは言いません。
科学的な診断は医師にしか出来ません。正しい診断が治療の早道です。
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