骨折の迷信。歩ければ折れてない?
骨折の迷信。歩ければ折れてない?

骨折の迷信。歩ければ折れてない?  整形外科に限らず医療に関する迷信、無知は数知れずあります。  時に遭遇するのが、「歩けるんだから折れてない」です。  大腿骨頚部と言っても分かりにくいかも知れませんが、太ももの 付け根のことです。ここの骨折は大きく分けて内側骨折(関節の中で 折れている)と外側骨折(関節の外で折れている)があります。 内側骨折では歩けることがままあります。もちろん痛みますが。 上手い具合にこのまま骨が癒合してくれることもあります。しかし ずれてしまうとまず手術以外に治す方法はありません。手術は螺子で 固定する方法ができればそれにこしたことはありませんが、人工関節 に置き換えなければならない場合も頻繁にあります。  人工関節は所詮、機械ですから壊れます。まあ20年持つことも ありますが、2,3年でやり直しってことだってあります。  問題は「歩けるんだから折れてるわけないでしょ」って歩いていて ずれてしまうことがあるってことです。ちょっとおとなしくしていて 骨が癒合するまで我慢できていれば必要がなかった手術を心ならずも 行わなければならなくなっちゃうんです。これは悲しいですよ。  この診断はとても大切です。整形外科の専門医にぜひご相談下さい。 なお「接骨院」は医師ではありません。レントゲンも撮影できません。 手術もできません。だって医師の資格がないんだから。  あなたの無知のために、整形外科医にこんな悲しい手術をさせないで 下さい。繰り返します。整形外科の専門医(外科でも内科でもなく)の 診断を受けて下さい。  (2000年6月2日)

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